航空無線通信士
過去問解説(音声付き)

2014年以降までに公開された過去問から、
 ・最も出題回数の多かった問題
 ・各科目の抑えるべきポイント
を当講座の教材を利用して解説します。

特に工学英語では丸暗記では解けない問題が多いので、
本質を理解して応用問題に備えましょう。

目次

工学
 「電圧利得」の解き方|ランクA
 「FET」の解き方|ランクA
英語
 「英会話」の頻出問題|機長の義務
 「英会話」の頻出問題|ATC
「英会話」2023年2月 過去問解説(音声付き)
「英会話」2022年8月 過去問解説(音声付き)

法規
 「航空機局の免許申請」|ランクB
電気通信術
 「受話・送話」に必須のルール|減点方式

 

工学|航空無線通信士の合格率を高める対策方法

「電圧利得」の解き方|ランクA

工学の超頻出問題の1つである、
「電圧利得」の攻略方法を見ていきます。
まずは、攻略動画をご覧下さい。
動画はバイブルを解説しています。

以下攻略バイブルを引用して解説します。


☆超頻出問題(ランクA)
「電圧利得を求めよ」
の解き方を見ていきます。

まず利得とは、
電気回路における入力と出力の比のことをいいます。

頻出公式 覚える!

電圧利得 = 20log(Vout÷Vin)

 Vout : 出力
 Vin : 入力

V(ボルト)は mV(ミリボルト)の1000倍であることも覚えておこう!
つまり 1V = 1000mV

※電圧利得を求めるには、上式の (Vout÷Vin)
だけ計算すればOK!

つまり(出力÷入力)を計算する。
※乳力分母! 入(乳)力が分母、乳と母で記憶に残す。
※例)出力1000V、入力100Vなら1000÷100=10 となる。

ここで超重要な攻略ポイント!
航空通ではこの(Vout÷Vin)の値は
①10
②100
③1000

3パターンしか出ない。
※そうでないと計算出来ないから。(Logの計算)

よって上記①~③に対応して以下の3を覚えればOK

① 電圧利得 = 20log(10)
 = 20dB(これが答え)
② 電圧利得 = 20log(100)
 = 40dB(これが答え)
③ 電圧利得 = 20log(1000)
 = 60dB(これが答え)

 

過去問で演習

入力1mV、出力1V、の電気回路における電圧利得を求めよ。

 

解答

上記で紹介したポイントより、1V = 1000mV
電圧利得

= 20log(Vout ÷ Vin)
= 20log(1000 ÷ 1)
= 20log(1000)
60dB(これが答え)


この様に正解に必要な情報に的を絞ることで、
logの知識どころか、
ただの3択問題に簡易化できるわけです。

電圧利得に関してはこの3択以外のパターンは出ません(実際に出ていません)。
Logの値は上記以外だと手計算出来ないからです。

他の工学の頻出問題も同様に、
物理や数学の知識ゼロ
で解くことが出来ます。

 

「FET(電界効果トランジスタ)」の解き方|ランクA

こちらも工学で ランクA超頻出問題、
電界効果トランジスタ
通称 「FET」
の対策方法を攻略動画を使用して解説します。


FETの種類は、大きく以下の3つに分類されます。

 ①MOS型FETディプレション型
 ②MOS型FETエンハンスメント型
 ③接合型FET

動画では①と②、MOS型FET
の解説をしました。

名前は難しそうですが、
覚えるのは2つだけ。
動画内(つまりバイブル内)の、

 ①図
 ②赤字(図を含む)

2点を覚えれば正解できます


①図のポイントは2点
 A.縦のラインが “実線か点線” か
  実線→ディプレション型
  点線→エンハンスメント型
 B.矢印の向き
  外向き→Pチャネル 
  内向き→Nチャネル
 ※Pチャンは外へ行く!(ゴロで覚える)


②教材本文の赤字は、
試験の問題の答えになる部分なので、
暗記します。

実際の試験ではFETの図を見て、
 ・FETの名前
 ・チャネル
 ・端子名

のいずれかを聞いてきますので、
図と赤字のみで、
合格に必要な情報を網羅できます。

 

英語|航空無線通信士の合格率を高める対策方法

「英会話」の頻出問題|機長の義務

航空通の英語は試験時間は2時間で、

・筆記 大問5問
・英会話(リスニング) 7問

問題数に対してかなり試験時間が長いです。 ですが英語は初受験で落とす人が多い科目です。

なぜこんなに試験時間があるのに落としやすいのでしょう?

それはズバリ、
一般的な英語力ではなく、
“航空関連の知識”
が必要な問題が多いからです。

知らないトピックに関しては、 いくら時間があっても合格率は上がりません。

実際に英会話の頻出問題を例に見てみましょう。


You are the captain of a passenger plane. What document must you file prior to your flight?
1. A passenger list.
2. Your license.
3. An aeronautical information publication.
4. A flight plan.


確信をもって正解にたどり着けましたか? 正解は、

4番 フライトプラン
となります。日本語訳は以下の通り。


質問文「あなたは旅客機の機長です。フライト前に提出しなければならない書類はなんですか?」

1.乗客名簿
2.免許証
3.AIP(航空路誌)
4.フライトプラン


“航空関連の単語・背景知識” がないと、
勘に頼らざるを得ない状況になります。
実際に過去の受験者調査では、
英語の不合格者の7割強の方が、 
フライトプランの存在自体を知りませんでした。

フライトプランとは
・機体の種類
・飛行経路
・搭載燃料
・搭乗人数

等そのフライトに関する情報を記載したもので、
原則、飛行前に提出する義務があります。

また再確認ですが、
<英会話>というパートは、
リスニングの試験 ですので、
上記の文章は “耳で聞く” 必要があります。

知らないは単語は聞き取れませんが、
頻出問題はパターン化して、 全て攻略バイブルに載せています。

また聞き取れる様になるコツとして、
頻出問題に出てくる質問文と選択肢を暗記して、
声に出して10回連続で読み上げましょう。

自分で読める英文は見たことがあるだけの場合と比較して、
圧倒的にリスニングしやすくなります。

 

こちらも「英会話」の超頻出問題、
「ATC(航空交通管制)」
の対策方法を動画で解説していきます。

「英会話」の頻出問題|ATC


以下質問文(試験本番は音声のみ)と、日本語訳です。

You are the pilot of an airplane. An air traffic controller requests you to adjust your speed to allow sufficient space between you and the airplane ahead. What should you do?

1. I should make an immediate descent and prepare for landing.
2. I should increase speed quickly.
3. I should ignore the request if visibility is clear.
4. I should change to the designated speed.


あなたは航空機のパイロットです。管制官が、あなたと先行機の間に充分な間隔を得られるようにする為に速度を調整するように要求しています。何をするべきですか?

1.即座に降下し、着陸準備をするべきだ。
2.素早く速度を増加させるべきだ。
3.視程が良好なら、要求を無視するべきだ。
4.指定された速度に調整するべきだ。


正解は➃。
解説と攻略ポイントを見ていきます。

まず質問文。
暗記必須の英単語がいくつか出てきていますので、必ず覚えましょう。


air traffic controller
 →航空交通管制官(管制官)
adjust
 →調整する(速度に対して使用)
space
 →(航空機同士の)間隔
airplane ahead
 →先行機(自分の前にいる航空機)


ここでリスニング能力向上のコツ
リスニング試験の文章は目で確認出来ないので、
流れた英文は、
“そのままの順番” で訳していくことに慣れましょう。(動画参照)

続いて選択肢中の、暗記必須英単語

immediate
 →即座の、すぐに
descent
 →降下
 ※動詞は descend(降下する)
  セットで覚える!
prepare
 →準備する
increase
 →増やす(速度などを)
ignore
 →無視する
visibility
 →視程
designated speed
 →指定された速度
 ※instructed speed も同じ。
  セットで覚える!

日本語訳さえ分かれば、答えが➃と分かりますね。

つまりこのタイプの問題では背景知識ではなく、
“航空に関する英単語”
を知っているかどうかで正解できるかが決まります。

 

法規|航空無線通信士の合格率を高める対策方法

「航空機局の免許申請」の暗記ポイント|ランクB

ここでは法規の頻出問題
「航空機局の免許申請」の解説を行います。
ランクBですが、合格には必要な暗記必須問題です。

※当講座の教材で使用するランクについては特長ページにも記載していますが、
・ランクA → 出題率40%以上
・ランクB → 出題率25~40%未満

の2つに分けています。

以下解説です
局免許の申請項目は7つあり、丸暗記は難しそうに見えますが、
覚えるのは

“⑤と⑦の赤字部分” だけ

はい、これだけです。

「だけ」と断言できる理由は、
頻出問題にも関わらず、
他の項目は過去に一度も出題されたことがなく
今後も出題されない可能性が非常に高いからです。
(頻出問題を変えてしまうと合格率が一気に下がってしまい、資格運営側にとっても不本意な結果となる。)

また攻略バイブルでは、
“誤りの選択肢”
としてよく出る文言も紹介しています。

この問題では、
「工事落成」が正しい法律文ですが、
試験では「工事着手」を誤りとして選択する問題が半分以上を占めています。

過去に他の赤字部分が問題となったこともあるので、
赤字は暗記必須であること変わりはありませんが、
出題確立の高い問題ポイント
として表記しています。

法規は、
その名の通り電波法の「法律文」の正誤を問う問題です。

上述の通り、
正解に必要なポイントは実はシンプルなので、
“合格に的を絞って”
短期攻略していきましょう。

 

電気通信術|航空無線通信士の合格率を高める対策方法

受話・送話に必須のルール|減点方式

ここでは、試験直前まで放置している人が多い、
電気通信術のポイントを見ていきます。

恥ずかしながら、私講師の伊藤は1回目の受験で電気通信術を落としてしまいました(T-T) もちろん通話表の読み方を覚えていきましたが不十分でした。
敗因は大きく2つあります。

①練習の仕方、やり方が間違っている

実際の試験は、
受話・送話共に1分間で50字というペースで行われます。
1分で50字ということは、
1文字にかけられる時間は最大で1,2秒
という事です。

実際にやってみると分かりますが、
結構速いペースです。
つまりそのスピードについて行いていける様に反復練習をする必要があります。

②減点方式である事を知らない。

特に減点項目の1つの、
「品位」は最大マイナス15点と、
合否に大きく影響します。(詳細は後述)

また試験内容は、

①受話
 →放送内容の書き取り。
②送話
 →試験官に向かって口頭で読み上げ。

となっており、
マークシートの様にラッキー合格はありません

私は当時就活をしていて航空無線通信士という資格を履歴書に書いて、 面接時に「本気さ」をアピールするつもりでしたが、
このミスによって6か月の遅れをとり、
非常に悔しい思いをしました。

なので、これから受験する方には、
私と同じミスを踏まない様、
ルールの要点をしっかり押さえて受験して頂ければ幸いです。

ここでは2つ目の敗因、
“減点方式” のルールに基づく、
“具体的な対策方法” を見ていきましょう!

<受話>

①分らない時は迷わず飛ばす!
 意外と読まれるペースが速い、1回止ると一気に何文字も聞き逃してしまう。
 →脱字は1文字マイナス1点

②勘で書いてはダメ!(空欄のままでOK)
 →誤字は1文字マイナス3点、脱字は1文字マイナス1点

<送話>

①分らない時は迷わず飛ばす!
 →未送信は2文字ごとにマイナス1点

②間違え(誤読み上げ)に気づいたら迷わず「訂正」を使う!
 →訂正2回までは、減点なし。誤読み上げはマイナス3点。

③5文字読んだら、少し間を開け「区切り」をアピールする。
 →「区切りは」品位に影響(最大マイナス15点)

④「始めます、本文」、「終わり」を忘れずに言う!
 →品位に影響(最大マイナス15点)

④練習は大文字のアルファベットで行う!
 →試験本番も大文字の出題で、大文字に見慣れていないと混乱しやすい。
 →どのアルファベットを見ても1秒以内に出てくるまで練習しよう。

⑤リズムに乗る♪
 →意外と重要。一度止まったり、連続で早く読みすぎるとリズムが安定せず、逆にタイムロスにつながる。

減点項目で一番要注意なのは、
最大マイナス15点に該当する
「品位」です。

上記解説中にも該当項目が2つありますが、
これ以外にも複数の項目があります。
この他の項目と対策方法は有料となりますが、
攻略バイブルで詳しく解説させて頂きます。
(その対価として最短1発合格へ導きます。)


電気通信術は実技試験です。
ルールの把握は、
“合否を分ける” といっても過言ではありません。

もちろん、
実際に “読み上げと書き取りの反復練習”
も必要です。

はい、絶対に必要です。
読み上げと書き取りの反復練習
必ず実施しましょう。

読み上げは、
ランダムに打ったアルファベットを読む。

書き取りは、
友人にアルファベットを読み上げてもらう。
等の方法でも練習出来ます。

練習教材は当試験対策講座でも、
電気通信術~受話・送話実践演習パック~
を用意しました。

この教材では、
“実際の試験と全く同じ形式・スピード”
で受話と送話の反復練習が行えます。

 


ここまで4科目の具体的な対策方法の一部を見てきました。

合格に必要な全情報を網羅した、
「攻略バイブル」は有料ですが、
私達は、“最短合格”に、
それだけの価値があると思って講座を運営しています。

もちろんバイブル無しで合格する可能性もあります。
ですがバイブルの利用で、
合格率は大幅に上がります

自分の夢や目標の為にいくら投資するかはあなた次第です。

夢ヘは全速力で

バイブルの詳細
購入はこちら